’92年11月生まれ。アメリカンショート ♂。 ’93年2月当家にお買い上げ頂いた。 「15万円+消費税だったんだからな」とよく嫌味を言われた. 後々聞いた話では我輩の弟がペットショップに出ていて、気に入られた様だ。しかし既に先約があり、お兄ちゃんが居ますがどうでしょうかと言われたとの事。 チャン2はお店に出ている方が良い方と考えたらしく、つまり我輩には何か欠陥がある、とちょっと躊躇した、とあとで聞いた。 |
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10日間ほど留学直前のお嬢さんに可愛がってもらったが、お嬢さんが出発してしまうとオーチャンの「地獄の特訓」が待ち受けていた。 1回の食事の量はキャットフード15粒で、おまけは一切なし。空腹の中でひとつずつ芸を教え込まれた。 最初は「チンチン」。出来るとチーズがご褒美に出た。出来ないと大声で怒鳴られ、頭を小突かれた。(半年も経たない子猫だったんですよ)。 アーチャンが「可愛そうだ」と言ってくれたが、そこまで。 この頃の後遺症で、どうしてもオーチャンには媚を売っちゃうんだよ。 |
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大体我々猫仲間で芸をさせられるなんて不幸な猫は、あまり聞いた事がない。 最初に覚えさせられたのが「チンチン」。それはもうオーチャンに誉められて、チーズをたらふくご馳走になったが、おかげでお腹をこわし、血便が出たっけ。オーチャンはアーチャンにこっぴどく怒られたようだった。 |
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やがて、「握手、お代わり」ができる様になった。 ここまで約2週間。我輩が意外とIQが高いことをオーチャンに見抜かれていて、しらばっくれようとしても、許してもらえなかった。 この辺で、出来ない振りをしつづければよかったのに、なにせ空腹に耐えられずに・・・。 |
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「お預け、よーし」 どうです、この嫌そうな顔。耳を伏せて精一杯反抗してるんだけど、オーチャンのゲンコツが怖くて、言うことを聞かざるを得ないんだ。ジャーキーが鼻の先にあってプンプン臭うし・・・。 その内、よだれがダラーと出てきてしまうんだけど、よだれの写真は載せないでくれー。 |
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「伏せ」。これは簡単ですぐ覚えた。。 もうこの時分になると、言われたらやらざるを得ない心境になってしまって。 寝た振りをしていても、ゲンコツで叩く真似をされただけで、耳が反応して直ぐばれちゃって。 |
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「バーン」(ピストルの音で死ぬ) これは右半回転で楽なので、大体言われれば演技してやった。 |
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「ごろん」(1回転する) これは左1回転。重労働で、気が向かない時は少々怒鳴られても、無視した。しかし、煮干を見せられると、言われる前に自発的に演技しちゃったりして、どうも節操の無い面も。 年をとってからは、上半身と下半身が一緒に回転できず、まず上半身を回転させて後、やおら(一呼吸置いて)下半身を回していた。 |
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「反省」 その昔、何とか言う猿(次郎?)がやったと言うポーズを真似させられていた。 もう少し首をうなだれるよう強制されたけど、これはなかなか難しかった。 |
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以上の様な芸を仕込まれ、お客様が見えるとやらされていた。 これは食事の後自宅2階でくつろぐ我輩。 当家に来る時、ペットショップのお姉さんに無理やり薦められてmy homeを買わされたらしいが、我輩にとってはこの上ないくつろぎの空間だった。 |
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07年9月頃から嘔吐の頻度が増え、食欲もなくなり、12月18日午後6時30分、病院からの帰りにアーちゃんの腕に抱かれたまま一生を終え、高尾霊園に眠る。 |